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2019.06.17

WING

岩屋防相、秋田で陸型イージス配備再度説明へ

続いたミスを謝罪、正しいデータで配備求める

 岩屋毅防衛大臣は6月17日、秋田県の佐竹敬久知事および秋田氏の穂積志(もとむ)市長と会談して、イージス・アショア配備を巡る防衛省側のミスについて謝罪するとともに、正しく修正した配備に関する資料について説明を行う。さらに岩屋大臣は14日の閣議後会見で、この度のミスが「極めて深刻で重大」であると改めて強調。秋田県を訪問する際には、不信を買ってしまったことを「重ねてお詫びを申し上げる」とともに、住民の不信解消に「全力で取り組んでいきたいと決意している」と述べた。また、防衛省内については「防衛副大臣を長とするイージス・アショア整備推進本部をつくり、体制を整え直す」と説明。関係各局、内局、幕も含め、イージス・アショアに関わる部隊・組織から代表を集めて、省内体制を強化する必要があるとして、省内体制を強化する考えだ。
 秋田県の住民が防衛省に対して抱く不信感は、省側の行ってきた調査が新屋演習場への配備ありきで進められたのではないかという疑い。公平に調査が行われたはずのほかの国有地では、不適地の根拠となったデータに間違いがあった。さらに、検討条件の一つとなっていた津波の到達可能性についても、13日の野党のヒアリングで新屋演習場へ配備する場合には嵩上げが必要であることが分かった。加えて説明資料には“配備候補地が不適地だった場合”といった表現もあって、地元住民の疑惑・不信感がますます強まるかたちとなった。

 

新屋演習場、平地化と津波対策で敷地造成必要