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国交省、飲酒起因の不適切事案で3社処分
国土交通省航空局は6月14日、飲酒に起因する運航規定へ違反等の不適切事項が確認できたことから、エアアジア・ジャパン、バニラ・エア、エアージャパンの3社に対し処分を下したと発表した。
エアアジア・ジャパンは、3月6日に発生したWAJ803便に乗務予定の副操縦士が乗務前アルコール検査における不適切事象で処分が下った。事案の概要としては、試験運用中のストロー式検知器では検知したが、吹きかけ式検知器では検知されなかったことから、当時の会社の業務連絡に定める手順に従って、この副操縦士に乗務させたというもの。この副操縦士は、乗務前日の朝から断続的に飲酒、出発予定時刻12時間以内の飲酒禁止を会社が指示していたにもかかわらず、これを越えて飲酒していた。このため当時のアルコール濃度を推定した結果、当該便には酒気帯び状態で乗務を行ったいたと認められた。
このため、エアアジア・ジャパンには業務改善勧告および文書による安全統括管理者の職務に関する警告を行い、7月5日までに必要な再発防止策を報告することを求めた。またこの副操縦士に大しては、航空業務停止60日が下った。