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日本初のAW139フルフライトシミュレータ導入へ
レオナルドと鈴与がLOI調印、静岡空港でSACCが運用
鈴与は6月18日、日本では初めてとなるレオナルド製AW139ヘリのレベルD(最上位レベル)フルフライトシミュレータ1台の導入について詳細検討に入ることパリエアショー会場で発表した。さらに認定訓練センター(ATC)の設立についてもレオナルドと共同で検討することを含め覚書(LOI)が調印された。ATCは富士山静岡空港内に設置される計画で、鈴与の子会社の静岡エアコミュータ(SACC)が運用し、シミュレータを活用してヘリパイロット訓練の強化に使用される予定。シミュレータと周辺機器装置については、静岡空港に既設のFDA(フジドリームエア)訓練センター内に、2021年を目途に整備される予定という。
鈴与の鈴木與平会長によれば、「AW139ヘリコプタ-の静岡空港でのシミュレータ導入は、導入機数の増加、計器飛行訓練に加え、今後はダブルパイロットが必要と予想される消防防災ヘリコプタ-の操縦士訓練、整備士の訓練にも使用が見込まれる」という。相次ぐ事故から、消防防災ヘリコプタ-のダブルパイロット化の動きが高まっていることなどが背景にある。