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防衛省、自殺・パワハラ防止のハンドブック
一般隊員向けにリーフレット、研修機会の増加も
防衛省は、補給艦「ときわ」におけるパワー・ハラスメントおよび自殺事案を機に、対策を検討してきた「自殺・パワハラ防止合同会議」を6月26日に開き、対策について取りまとめた。省全体の取組みとしては、監督者用にハラスメントを防止するハンドブックを作成し、防衛省・自衛隊内に提示する。一般隊員にはパワハラ防止リーフレットを作成するとして、すでにホームページで掲示している。さらに部外の有識者などを招いた講習など実施について、2020(令和2)年度概算要求で検討することとした。また、海上自衛隊の対策としては、ハラスメント改善に資するプログラム(仮称)を導入することで、自殺およびパワハラ防止を図る構え。
防衛省が提示を予定するハラスメント防止ハンドブックは、監督者向けの資料として、電子データなどで配布できるようにする。隊員を監督する立場の人に対し、現代の若者が様々な個性を持っていることを伝えるとともに、若い隊員との接し方などが示される。またパワハラだけでなく、セクハラなどにも詳しく触れ、管理者による各ハラスメントの防止を目指す。リーフレットについては、一般隊員向けのもので、ハラスメントによる被害を受けたときの対応や連絡先などを記載。すでに防衛省のホームページに掲載している。