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JAXA、火星衛星探査計画で仏、独と協力合意
火星の2衛星を探査、資料採取帰還を計画
宇宙航空研究開発機構(JAXA)はこのほど、2024年に打上げ計画の火星の衛星「フォボス」および「ダイモス」の探査および衛星表層物質の採取、地球帰還(サンプルリターン)を目指す火星衛星探査計画(Martian Moons eXploration: MMX)に関して、フランス国立宇宙センター(CNES)およびドイツ航空宇宙センター(DLR)との協力で合意した。CNESとは6月27日東京でエマニュエル・マクロン仏大統領と安倍晋三首相の立ち会いのもと調印式が行われ、DLRとの調印は6月18日パリエアショー会場で行われた。
JAXAのMMX計画で、CNESからはMMX探査機に搭載する近赤外分光計(MacrOmega)、飛行力学の知見、小型ローバー(車両)の提供を受けることについて、開発に向けた準備段階の共同検討を行うことで合意した。このうち、小型ローバーについては、CNESとDLRが共同で検討中としている。
※画像=火星衛星探査機MMXのイメージ図。2つの天体は火星の衛星(提供:JAXA)
※写真=調印後、握手するCNESのジャン=イヴ・ル・ガル総裁(手前左)と山川宏JAXA理事長(手前右)。後方はマクロン仏大統領と安倍首相(提供:JAXA)
※写真=パリエアショー会場で、DLRとJAXAの理事同士により調印書が取り交わされた。JAXA國中均理事(中央)と DLRの宇宙研究及び技術担当ハンスヨーク・ディタス理事(右)、宇宙事業管理担当ヴァルター・ペルツァー理事(左)。後方に山川JAXA理事長(右)、エーレンフルンドDLR所長(左)が立ち会っている。(提供:DLR/JAXA)