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2019.07.03

ウイングトラベル

18年日本人クルーズ人口、過去最多の32.1万人に

前年比1.8%増、外国船のクルーズ増加が奏功

 国土交通省は2018年の「我が国のグルーズ等の動向」の調査結果を発表した。それによると2018年の日本人クルーズ人口は前年比1.8%増の32万1000人となった。国内クルーズは減少したものの、長期の外航クルーズが増加したことにより、2年連続の30万人超えとなり、過去最高を更新した。また、日本国内へのクルーズ船の寄港回数は前年比6.0%増の2930回となった。一方、訪日クルーズ旅客は中国発着のクルーズの減少が響き、3.1%減の245万1000人となった。
 日本人のクルーズ人口の内訳を見ると、外航クルーズが前年比9.1%増の21万5000人となった。このうち日本発着の外航クルーズを利用した日本人乗客数は10万2000人となった。一方で、国内クルーズは外航クルーズの増加の反動により10.2%減の10万6000人となった。
 外航クルーズを利用する日本人乗客数の宿泊数は168万5700人泊となった。このうち5泊〜7泊のクルーズ客は78万1000人と最も多く、ついで8泊から13泊が66万1000人となり、平均泊数は7.8泊となった。

 

 国内港湾の寄港数は6.0%増の2930回
 博多港が4年連続で寄港数トップに

 日本国内港湾へのクルーズ船寄港回数の内訳を見ると、外国船社が運航するクルーズ船の寄港数は1913回、日本船社が運航するクルーズ船の寄港数は1017回となった。2018年は全国139の港湾にクルーズ船が寄港し、最も寄港数が多かったのは博多港で279回となり4年連続で寄港数トップとなった。2位以下は那覇港が236回、長崎港が215回、横浜港が168回、平良港(沖縄県)が143回と続いた。

 

 訪日クルーズ客は3.1%減の245.1万人に
 中国発着のクルーズ本数の減少が響く

 クルーズで日本に入国する外国人旅行者数は前年比3.1%減の245万1000人となった。最大のシェアを持つ中国発の訪日クルーズ旅客数が前年比6.3%減の203万6000人となったほか、台湾発の訪日旅客も前年並みの27万5000人にとどまった。

 

※写真=日本人のクルーズ人口は過去最高の32万1000人に(写真はダイヤモンド・プリンセス)