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三菱重工、無人機システムで1000kmの超遠隔操作実証
新事業領域の開発順調、サイバーセキュリティも製品化成功
三菱重工が開発に取り組んでいるセキュリティ事業において、無人機システム「CoasTitan」に組み込まれている空中無人機および水中無人機などが、1000キロメートルもの超遠隔操作に成功した。東京から九州にある実験エリアの各無人機を遠隔で操作して、エリア内を監視することに成功した。ちなみに空中無人機は、ドローンメーカーのプロドローンと協力して風速30メートル/秒の環境下で飛行することが可能であることも実証。強風でありかつ、風に乱れがある状態でも自律制御可能なシステムを開発した。
三菱重工によれば、無人機システム「CoasTitan」は2019年度末にも製品化に漕ぎ着ける見通しで、同じくセキュリティ事業の衛星データ利用「BRAINS」も製品化に向けて開発作業を急ぐ。さらにサイバーセキュリティ「InteRSePT」は既に顧客への初回納入を完了したとのことで、各セキュリティ事業製品群の開発は順調に進んでいる様相だ。
※写真=三菱重工が開発中の無人機システム「CoasTitan」に投入している空中無人機
※写真=「CoasTitan」は水中無人機や水上無人機も。様々なツールで警戒・監視することができる