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2019.07.04

WING

岩屋防相、陸型イージス山口県側も再調査

専門家交え第三者と精緻なデータ示す

 岩屋毅防衛大臣は7月3日、イージス・アショア配備検討の不手際について対応説明に訪れた山口県庁で会見を開き、秋田県だけでなく、山口県側への説明で使用したデータについても再調査を行って、正確な数値を示した上で改めて地元説明を行う方針を示した。山口県側へ説明した資料でも高度にずれが生じていた西台のほか、近傍の国有地について「あらかじめ調査をしているが、改めて、そこを再点検したい」という。再調査では、外部の知見・力を活用するとして、測量などに長けた民間事業者、あるいは学識経験者などの協力を得る。自衛隊でも地形を実測する能力があるとしつつ「私どもだけで作業をするということではない」として、第三者を交えて再調査のデータに説得力を持たせたい考えだ。
 岩屋大臣は会見当日、山口県知事の村岡嗣政知事、県議会の柳居俊学議長、萩市の藤道健二市長、市議会の横山秀二議長、阿武町の花田憲彦町長、町議会の末若憲二議長と面会。イージス・アショアの配備について、秋田県側説明資料の「他の国有地」の検討ミス、電波環境調査数値の転記ミス、地元説明会での防衛省職員による居眠りについて、同じくイージス・アショア配備を計画する山口県側へ、説明を行うとともに陳謝した。この度の山口県訪問について岩屋大臣は、「今日の私の説明だけで、すぐに信頼が回復できるとは思っていない」と述べ、さらにこれを機として防衛省の誠実な対応によって、信頼回復に取り組みたいとした。

 

資料にデータ出展明らかにせず「誤解招いた」
陸型イージス配備はあくまで日本の防衛のため

 

防衛省・自衛隊全体で推進本部設置
十分に資料内容を精査の上で再度説明へ