記事検索はこちらで→
2019.07.09

ウイングトラベル

インドネシア観光省、新たな観光誘致策に着手

周辺諸国の空港活用し、外国人客の訪問を促進

 インドネシア観光省は外国人観光客の一層の誘致拡大を目的に、航空路線が充実している東南アジアの周辺諸国の空港を「ハブ」として位置づけて、そこからインドネシアへの訪問を促す新たな取り組み「ツーリズム・ハブ・プログラム」をスタートした。同プログラムはインドネシアへの訪問客数が多い、日本、中国、インド、韓国、米国、英国、台湾の7カ国・地域を対象として展開。宿泊施設やアクティビティなどでプログラム専用の特典を用意し、観光地への誘致促進を図る。日本市場については、シンガポールをハブに位置づけて、シンガポールの南に位置するバタム島やビンタン島への誘致を強化していく。
 インドネシアは2020年までに外国人観光客数を2000万人まで引き上げることを目指している。インドネシア国内で新たな観光素材の開発に取り組むとともに、東南アジア諸国からインドネシアへ足を伸ばしてもらえるようなプログラムを新たに用意することで、目標の達成につなげていきたい考えだ。

 

 日本からはシンガポール経由でバタム・ビンタン島へ誘致
 19年の訪問客数、23.8%増の65.7万人目指す

 2018年の日本からインドネシアへの訪問客数は前年比7.5%減の53万573人だった。昨年はバリ島への火山噴火や地震といった災害やテロ事件。さらにインドネシア・エアアジアXの成田−ジャカルタ、デンパサール線の運休など複数のマイナス要因が重なった。しかしながら観光省では「マイナス要因が多かった中でも7.5%の減少にとどめることができた」と昨年の実績について前向きに捉えている。
 

 

※写真=ツーリズム・バブ・プログラムについて紹介する関係者。右から3人目がインドネシア観光省のアルディ・ヘルマワンアジア・太平洋地区担当局長。その右隣がツーリズム・ハブ実行委員会のクリスティーン・ベイジンガ氏

 

※写真=旅行会社向けセミナーの模様、バタム島、ビンタン島の最新観光情報などを説明した