記事検索はこちらで→
2019.07.16

ウイングトラベル

犬塚中部空港社長「グラハン人材不足は事実」

菅長官発言受け、関係各社とWG設置し対応

 中部国際空港会社社長に就任した犬塚力社長が7月11日、都内で会見し、去る6月24日の日本旅行業協会(JATA)通常総会の挨拶で菅義偉内閣官房長官が「中部経済界から、中国が要望した週50便を中部空港サイドがグランドハンドリング能力を理由に断ったと聞いた」と発言したことについて、「(週50便を断ったということが)あったかどうかということは置いておいて」と前置きしながら、「グランドハンドリングが人材不足で大変厳しい状況であることは確か」とコメントした。
 同問題で菅官房長官は、「航空局に厳しく指摘した」とも発言しており、中部空港会社としては「我々はグランドハンドリング各社と打ち合わせをしながら、できることに取り組む。議論を重ねており、各社とも対応を進めていただいている」と、グランドハンドリングの人手不足解消に向けた取り組みを加速していることを強調した。
 各務正人副社長も「急激な需要の拡大があったことから、グランドハンドリング、ウィングサービスについて供給側の体制として非常に苦しい体制であることは事実」と認めた。その対応として「既に中部空港でもウィングサービスのワーキング・グループ、グランドハンドリングのワーキング・グループを結成して、情報公開しながら需要対応を図ることができる取り組みを始めている」ことを明らかにした。

 

※写真=6月27日付で中部空港会社の社長に就任した犬塚力社長