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岩屋防相、ホルムズ海峡有志連合「参加考えていない」
タンカーへの攻撃、現在は小康状態と分析
岩屋毅防衛大臣は7月16日の閣議後会見で、米国が検討しているホルムズ海峡への有志連合派遣について、日本は現段階で「自衛隊を派遣することは考えていない」と述べ、現地へ自衛隊を派遣しない意向を改めて強調した。一度、日本企業運用のタンカーが攻撃を受けたのは事実としながら「その後、同様の事案が発生していない」として、まずは情報収集を行いつつ、中東情勢を注視していく姿勢を示した。
ホルムズ海峡では、米国とイランの緊張が高まっていて、その中でタンカーへの攻撃事案も発生した。また、イランでは、核合意で定められたウラン濃縮濃度の制限を超過するなどの措置に出ていて、岩屋大臣は「深刻に懸念をしているところ」と述べた。特にホルムズ海峡は、日本のエネルギー安全保障上、極めて重要な地域であるため、日本政府として国際社会との連携による情報収集と、今後の情勢の注視を行っていくとともに、中東地域の緊張緩和・安定化に向けて、外交努力を継続していくとした。