JAXA、トヨタと有人与圧ローバー試作車製作などで共同研究

3カ年の共同研究、21年度には実験・実証を計画

宇宙航空研究開発機構（JAXA）とトヨタ自動車（トヨタ）は7月16日、有人与圧ローバーの共同研究協定を締結したことを発表した。今年3月に両者は、燃料電池車技術を用いて月面で活用する有人与圧ローバーの共同検討を開始することに合意。今回の協定では、試作車の製作・実験・評価を含む3年間（2019年度～2021年度）の共同研究を実施することになった。
　JAXAによれば、今年度は実際の月面走行に向けて開発が必要な技術要素の識別、試作車の仕様定義を進める。2020年度には各技術要素の部品試作と試作車を製作し、共同研究の最終年度に当たる21年度には、試作・制作した部品や試作車を用いた実験と、その評価を行う計画だ。

※画像＝JAXAとトヨタは有人与圧ローバーの試作機共同研究をスタート。トヨタは専門組織を立ち上げ年内に30名体制に（提供:トヨタ）