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2018.05.16

WING

三菱重工決算、航空・防衛・宇宙が151億の営業損失

売上高は防衛の増で増収、受注高は防衛の大口契約無く減

 三菱重工が先頃発表した2017年度連結決算において、航空・防衛・宇宙セグメントの業績は売上高が195億円増の7229億円となったが、営業損益は前期の9億円の営業利益から151億円の営業損失に終わった。売上高は宇宙機器、防衛航空機の増加により増収となったが、対前期160億円に及ぶ減益はMRJの研究開発費の増加等によるもの。民間航空機の売上を示す引渡機数はボーイング777が前年度の91機から2017年度は57機に減少した。ボーイング787については前年度125機から2017年度は141機に増加している。
 受注高も対前期2335億円減の7215億円となった。これは前期に防衛航空機やPAC-3ミサイルの大型受注があった防衛部門が艦艇の受注はあったものの大きく減少し、MRJのキャンセルも影響している。