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中部会社、LCC新ターミナル着工、空港の発展に期待
各務副社長「LCCが果たす役割大きい」
中部国際空港会社の各務正人副社長は会見で、5月16日に新ターミナルビルの着工式を行い、本格的にLCCに対応したターミナルの整備に着手するとして「空港の発展にLCCが果たす役割は大きく、セントレアを基地として延びていくことが非常に重要」と述べ、新ターミナルによる発展に期待感を示した。
各務副社長は、セントレアを拠点としてネットワークを拡大していくエアアジア・ジャパン以外にも、ジェットスター・ジャパンが拠点化を表明していることなど、新ターミナルの整備によって、LCCの拠点化が進むことが期待できるとして「よいビルを造りたい」と意欲を見せた。
セントレアでは、現在のLCC比率は13.1%で、関西空港の42.9%や成田空港の30.6%に比べて低い水準となっている。関空、成田に比べ、LCCターミナル整備は1歩出遅れ。ほかの民営化を目指す空港でも、LCCの獲得に向けた施策を打ち出していて、空港による地域間競争が進んでいる。各務副社長は、LCCの就航のためには地域との協力が必要だと話した。中部は首都圏・関西に次ぐ人口集積地であり、アウトバウンドとしては、潜在需要が高く「伸び代が高い」と評価した。