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JAL、2020年4月から着用の新制服を公開
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赤坂社長、「気分新たに次なるステージへ」
日本航空(JAL)は7月23日、2020年4月から着用を開始する制服デザインを発表した。新制服のデザインを担当したのは、クリエイティブディレクターの江角泰俊氏。整備士およびグランドハンドリングスタッフのデザインはデサントジャパン社がデザインし、アウターはモンベル社のものを採用した。
JALの赤坂祐二社長は新制服について、「制服は単なるユニフォームではなく、(会社の)シンボルでありイメージそのもの。変えることは大変勇気のいるものだ」との認識を示しながら、「いまの制服は破綻からの再生・再建の象徴。これを変えることが良いのかどうか、私自身も悩んだ」と、制服リニューアルするか否か、思い悩んだことを明かした。
現行制服は社員の愛着が強く、人気も高いとのことだが、「東京オリンピック・パラリンピックという機会に加えて、首都圏空港発着枠が増加して国際線拡大していかなければならないこと、あるいは破綻から10年という節目を迎える。そういう時に気分を一新して次のステージに向かっていくきっかけも必要だ。変えるのであれば、2020年は一番いいタイミング」(赤坂社長)とし、制服のリニューアルに踏み切った背景を説明した。
「新制服になるからには、これまでの10年とは違うという気持ちを社員に持ってもらう。今の中期計画の言葉でいえば、成長、挑戦。そのスタートであるという気分に社員にもなって欲しいということを強く思っている」とし、新制服と共にJALが掲げる「成長」、「挑戦」を加速していく考えだ。
新制服の基本コンセプトは洗練されたデザインに、安全・安心に最高のサービスを提供するプロフェッショナルが着用する制服。現行のデザインの優れたポイントを採り入れながら、品質と機能にこだわった。
なかでもSDGsが目指す社会の実現に貢献することを目指し、東京オリンピック・パラリンピック大会に示されているように、持続可能性に配慮した調達コードへの対応にも取り組む。さらに、耐久性向上や再生ポリエステル使用などによる環境への取り組みを行うと共に、多様性に配慮したラインナップで着用するスタッフが活躍することができるようにした。
今回の制服の選定にあたってはJALグループのスタッフで構成するプロジェクトチームを中心として、基本コンセプトやコストなどを勘案して選定。とくに客室乗務員の制服に関しては、候補案に対して一般からの意見を募り、デザインに盛り込んだ。例えば、「袖の形状が業務に適するのか」、「女性用にパンツスタイルを導入すべきではないか」など、実際の改善にも繋げた。
■客室乗務員、ハイブリッド・モダン・ビューティがテーマ
バルーンスリーブ採用やパンツスタイルも
■地上接客部門、ワンピーススタイル導入
スカーフに江角氏手書きの満開の花
■運航乗務員、女性用制服を新たに採用
女性制服はスカーフに
■整備士、機能美追求したデザイン
洞察力や安心安全への決意
■グランドハンドリング、酷暑対応でポロシャツも
■かりゆしウェア、江角監修で5つの沖縄の花
運航乗務員にもかりゆしウェア
※写真=再生・再建を象徴する現行の制服から「成長」「挑戦」の象徴に
※写真=客室乗務員と地上接客部門の新制服。客室乗務員制服の袖にバルーンスリーブやパンツスタイルを導入。地上接客部門の制服にはワンピースを導入
※写真=運航乗務員の新制服。女性用制服も
※写真=整備士とグランドスタッフの新制服
※写真=かりゆしウェア。運航乗務員にもかりゆしウェア
※写真=新制服のデザインを担当したクリエイティブディレクターの江角泰俊氏