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2019.07.30

WING

航空科学博物館、開館30周年で大規模リニューアル

737MAXシミュレーターやパノラマビジョン設置も

 

 成田空港に隣接する航空科学博物館(千葉県山武郡芝山町)が、8月1日にリニューアルオープンする。それに先立って7月29日、開館30周年記念式典を挙行した。去る1989年8月1日に開館した同館は、今年8月1日で開館30周年。それにあわせて展示内容の大規模リニューアルを行った。今回のリニューアルでは、博物館として日本初導入となる737MAXと777シミュレーターを設置したほか、2005年に導入した747-400型機の大型可動模型に臨場感ある壁面パノラマビジョンを組み込んだシステムを導入。さらには、航空教室などワークショップを開催することが可能な多目的ホール「体験館」を新設した。その他、エントランスホールの改善やインフォメーションボードの設置、トイレや授乳室の刷新など、明るく開放的な雰囲気の施設として生まれ変わった。
 航空科学博物館の永井隆男理事長は記念式典のなかで、「新時代・令和を迎えて、この博物館を次世代に受け繋いでいくと共に、生まれ変わろうとしている姿を披露することができ大変嬉しく思うと共に、感謝の念に絶えない」と関係者に謝意を表しつつ、「当館の開館後、全国各地に新しい航空系の博物館が開館しているが、これらに比して当館の有する最大の利点は、緑豊かな周辺環境のなかで日本最大の国際空港から毎日離着陸する何百機もの飛行機を目の当たりにしながら、航空のことを勉強することができること」とコメント。「新しく導入した諸施設を活用して、来館者から愛され、心から楽しんで頂くことができるような魅力ある博物館となっていく努力を、館員一同、力を合わせていく」と話した。

 


 コクピットと連動したパノラマ画面で臨場感
 エンジンの仕組みをプロジェクションマッピングで

 

 737MAXと777シミュレーターを設置
 737MAXは220度プロジェクターで操縦体験

 

 展示スペースも大幅リニューアル
 多目的ホール「体験館」を新設

 

※写真=航空科学博物館の開館30周年を記念してテープカットセレモニー