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日米合同委員会、12件の共同使用・整備に合意
オリエントシールドで期間限定使用など
日米合同委員会は、施設の共同利用や整備など12件について8月2日に合意した。このうち2件は、陸上自衛隊と米陸軍による実動訓練「オリエントシールド」実施に関するもので、米陸軍による自衛隊施設の使用を一時的に認めるもの。そのほかの整備は、米軍施設の一部土地の共同使用や、老朽化や施設不足による施設整備などを行うもの。9件については施設整備移設部会から勧告を受けたものとしている。
オリエントシールドに関する委員会の合意は、北海道と九州の陸上自衛隊の土地・施設を米陸軍が期限付きで使用できるというもの。北海道の施設で米軍の使用が認められたのは、別海矢臼別大演習場の建物2棟。約510平方メートルの面積で、9月7日から21日まで使用可能とした。
九州の土地・施設の使用については、北熊本大矢野原中演習場、健軍駐屯地、健軍駐屯地高遊原分屯地、奄美駐屯地を対象とする。北熊本大矢野原中演習場では、米陸軍によって8月16日-9月30日の期間に土地約1万2000平方メートル、建物3棟約730平方メートルが使用できることとした。健軍駐屯地では、土地約7万5000平方メートル、建物10棟約6800平方メートルについて、8月12日-9月30日の期間、米軍の利用を認めた。高遊原分屯地で米陸軍の利用を認めたのは土地約13万5000平方メートル、建物5棟約3300平方メートルで、期間は9月1-30日とした。奄美駐屯地では9月8-30日の期間に、土地約3万6000平方メートル、建物3棟約2500平方メートルの米陸軍使用を承認した。