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2019.08.21

WING

米国防総省、地上発射巡航ミサイルの発射試験実施

500キロ以上飛行し、標的に直撃

 米国防総省は8月19日(米東部時間)、通常型(非核)地上発射巡航ミサイル1発の発射試験を18日午後2時30分(米太平洋時間)に、カリフォルニア州サンニコラス島で実施したことを明らかにした。試験用ミサイルは移動式発射機から射出され、500キロメートル以上飛行して、標的に正確に直撃したという。この試験で得られたデータ、教訓は、国防総省の将来の中距離攻撃能力の開発に情報を提供するものになるとしている。
 米国はINF(中距離核戦力全廃条約)により地上発射巡航ミサイルの配備を止めていたが、トランプ大統領の条約離脱が正式に発効したことから、陸上発射巡航ミサイルの開発を本格化する第一歩として今回の発射試験を行ったものと言える。発射ミサイルの機種名は明らかにされていないが、トマホーク系列のミサイルと見られる。

 

※写真=移動発射機から発射された巡航ミサイル(提供:米国防総省)