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ジャムコ、内装品事業で新たに2件の不適切事案
東京航空局から業務改善命令、代印と訓練生が出荷前検査
東京航空局は8月20日、航空機内装品製造に係る認定事業場であるジャムコの航空機内装品・機器事業本部に対して業務改善命令を発した。これは東京航空局がジャムコに対して立入検査および報告徴収を実施した過程において、航空機内装品事業で新たに2件の不適切な事案が確認されたため。
具体的には外注部門が委託先担当者の印鑑を保有し、委託先が納品時に現品に添付してくる倉庫管理の為のパーツタグ(バーコード付き現品識別票)に押印漏れがあった場合に代印を実施していたこと、および記載不備または変更があった際に、ジャムコ担当者が修正のため再発行した際に代印を実施していた。さらに、2015年8月24日から9月3日までの11日間、補用品の出荷前完成検査において、検査員の訓練生1名が検査を実施していたことも発覚した。
ジャムコは今回の処分内容を踏まえて、措置報告書をまとめていく方針で、現在、国土交通省航空局認定事業場の認可に基づく業務については、今般の不適切な業務の判明に伴い自粛をしていることを明かした。その上で、然るべき体制を整えたうえで再開する予定としている。
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