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ラインメタルとMBDAが独海軍向け高エネルギーレーザー開発
コルベット艦に搭載し、準実用状態の試験実施へ
ラインメタルとMBDAドイッチュランドは8月8日、ドイツ海軍向け高エネルギーレーザー・エフェクターの開発での協力に合意したことを明らかにした。両社は独海軍のK130型(ブランズウィック級)コルベット艦向けにレーザー実証装置の製造、統合、実験を行う予定。今回の計画について両社では、史上初めて、準実用状態で、1基のレーザー実証装置をコルベット艦の1隻に搭載して試験を行うことを強調している。
両社の責任分担と詳細は、独軍事調達機関が作成した性能スペックが開示され次第、決定される見込みとなっている。ラインメタルは銃砲メーカー、MBDAはミサイルメーカーであり、双方とも高エネルギーレーザーの研究開発を行っているが、艦艇搭載用という実用レベルでの試作には得意分野を持ち寄り、開発につなげようと協力することになったもの。
高エネルギーレーザー兵器は非常に高い精度で、副次的被害を最小限にしながら、光速で標的と交戦するため、銃の登場にも匹敵する防衛技術に全く新しい次元を構成するものとされる。
※画像=MBDAの高エネルギーレーザー実験装置(提供:MBDA)