ispace、スズキと住友商事がHAKUTO-Rパートナーに

スズキ、構造解析で技術協力を実施

　ispaceは8月22日、スズキと住友商事が世界で初めて民間による月面探査を目指すプログラム「HAKUTO-R」のコーポレートパートナーとなったことを発表した。
　「HAKUTO-R」は2023年までに民間で初めて月面探査を行うことで、月面でのビジネスの可能性を切り拓くことを目指すもの。2021年には月面着陸、2023年に月面探査を行う計画だ。
　月面探査では様々な研究機関による調査の結果、月面には水資源の存在が確認されており、この水資源は人類が宇宙進出を果たしていくためには重要とされている。例えば、水を電気分解することで、水素と酸素を取り出すことができ、これをロケットなどの燃料とすることができる。そのため月面探査においては、この水資源の発見を巡り、世界各国が競い合っている。
　そうしたなか今回コーポレートパートナーとなったスズキは、自動車開発の構造解析技術を用いて、月着陸船に使用するボディ、着陸脚などの構造部品における構造解析で技術協力する方針だ。