WING
ANA、11月にホノルルで音楽祭開催を正式決定
需要落ち込み時期に大規模イベントで需要喚起
ANAは8月26日、「ANA HONOLULU MUSIC WEEK」を来る11月15日~17日の日程で開催することを正式に発表した。今年5月にA380が成田-ホノルル線に就航した際、ANAの平子裕志社長が、その開催を明らかにしていた。今年はプレフェスティバルとして、9つの会場に世界中から様々なジャンルのアーティスト18組を呼び、ライブコンサートを開く。来年以降、参加するアーティストや実施会場など、その規模を拡大していく計画だ。
ANAはA380を投入するなど、成田-ホノルル線に注力しており、今夏の繁忙期も旺盛な需要を取り込むことに成功した。「A380効果」が今後薄れていく一方、総座席数520席仕様の機体の座席を、通年で埋めていくことが課題となっている。
人気のリゾート地・ハワイといえど、年間を通してみれば需要の波があり、とくに年末年始を前にした11月などは、需要が落ち込む。そこでANAとしては「ANA HONOLULU MUSIC WEEK」を開催することで、需要の落ち込みを抑えることが狙いだ。ちなみに、ライバルである日本航空(JAL)は同様の戦略として、ホノルルマラソンというビッグイベントを仕掛けることで、需要の波を抑えている。
※写真=ANAはホノルルで音楽フェスティバルを開催する。今年は3日間の日程で18組のアーティストが参加するが、来年度からその規模を拡大する計画だ