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ベル/ヤマト、貨物輸送用eVTOLの実証実験に成功
ヤマト、2020年代前半導入向け前進
ベルとヤマトホールディングスは8月26日(米国現地時間)、テキサス州フォートワース郊外において、将来導入を想定している貨物輸送用eVTOLによる荷物配送の実現に向けた実証実験を行った。ベルが開発を進めている自律運航型貨物輸送ポッド「APT70」と、ヤマトホールディングスが開発している荷物空輸ポッドユニット「PUPA」の機能実証を行い、その実証に成功した。ヤマトホールディングスでは、2020年台前半までに「APT70」を、同社の荷物輸送システムに導入し、オンデマンド物流サービスを構築することを目指す。
今回の実証実験では、「APT70」の空力特性を最適化した姿勢での自律飛行のほか、飛行中および地上における作業時の安全性と可用性、空輸から配送先へのシームレスな輸送形態の遷移、そして荷物の格納および取り出しに関する取扱の容易さといった項目を検証した。
ベルの「APT70」は時速160km以上の速度で飛行することが可能で、32kgのペイロードを積載することが可能だ。
一方、ヤマトホールディングスが開発している「PUPA70XG」は、「APT70」といった貨物eVTOLに結合し、荷物を空輸することができるユニット。32kgまで積載することが可能な試験ユニットで、巡航中に高い空力特性を有するようにしたほか、地上では様々な環境下で荷積みや荷降ろし、搬送作業を行うことができる設計となっている。
※写真=ベルが開発している貨物輸送用eVTOL「APT70」(提供:ベル)
※写真=ヤマトホールディングスが開発中の荷物空輸ポッド「PUPA」(提供:ヤマトホールディングス)