記事検索はこちらで→
2018.05.22

WING

JAXAの次世代赤外線天文衛星(SPICA)を候補に

欧州宇宙機関の将来中型計画候補3件に選ばれる

 欧州宇宙機関(ESA)はこのほど、2021年に決定する宇宙科学プログラムのコズミック・ビジョン中型ミッション5号機の候補3件を発表し、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の次世代赤外線天文衛星SPICA(Space Infrared Telescope for Cosmology and Astrophysics)がその候補のひとつとなったことを明らかにした。
 SPICAは口径2.5メートルの大型赤外線望遠鏡を宇宙に打上げて、宇宙観測を行う計画で、JAXAが大阪大学・名古屋大学などの日本全国の大学、研究所や、ESAをはじめとした海外の研究機関、大学とともに推進する国際共同ミッションとなっている。JAXAによると、極低温に冷却した大型赤外線望遠鏡は、従来より高い感度で赤外線を観測し、従来観測できなかったガスやダストを大量に含む銀河を調べて、その進化を解明したり、惑星系が誕生・進化する過程を明らかにすることを目的としているという。