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2019.08.30

WING

レオナルド、加のコルモラン近代化・増強を歓迎

最新のAW101-612仕様にエンジン・搭載機器を更新

 レオナルドは8月23日、カナダのハジット・シン・サジャン国防相がAW101/CH-149「コルモラン」捜索救難ヘリコプターの近代化と拡大を継続すると22日に声明したことを歓迎する旨のコメントを発した。カナダ軍の主力捜索救難ヘリCH-149(14機保有)は、これまでに何千人もの人命救助を行っているが、運用寿命の半分を迎え、カナダ政府はCMLU(コルモラン・ミッドライフ・アップグレード)プログラムにより、AW101-612仕様に近代化する電子制御エンジンへの換装、グラスコクピットや捜索レーダーなど電子機器の換装、ホイストの能力向上やコンピューター化した訓練装置の導入などにより、今後20年程度運用を維持する計画だ。
 その実施のため、レオナルドを主契約者とする企業グループ「チーム・コルモラン」が結成され、IMPエアロスペース&ディフェンス社、CAE、GEカナダ、コリンズ・エアロスペースその他カナダのサプライヤーが結集して、近代化改修はカナダ国内で実施される。なお、近代化改修と合わせて増強が決まったのは、カナダ政府が部品取り用に米国から購入した旧米大統領専用ヘリVH-71も任務機に加えるため、近代化改修を行うことを示している。

 

※写真=カナダ空軍のCH-149「コルモラン」捜索救難ヘリ(提供:レオナルド)