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2019.09.02

WING

RAC、車いす対応用PBL車を那覇空港で本格運用開始

小型のリフトも研究、今年度中の離島配備を目指す

 琉球エアコミューター(RAC)は8月30日、那覇空港において、車いす利用者のための地上サービス機材Passenger Boarding Lift(PBL)車の本格運用を9月1日から開始すると発表した。
 PBL車は、車いす利用者が車いすのまま、RAC使用機材のDHC-8-Q400CC型機に搭乗・降機することができるようにする支援機材で、リフトにより車いすを搭乗口位置まで持ち上げ、スロープを設置することで、そのまま搭乗・降機できるようになるというもの。RACでは今年4月に導入し、手すりの位置や形状の改良や、現場での作業段取りの検討等改良を重ねてきたという。
 9月2日現在、PBL車は那覇空港のみの導入で、RACが就航している離島では、従来通り車いすをRAC職員等が持ち上げて搭乗・降機することとなる。RACは、「那覇に導入したPBLとは別のコンパクトなリフトを研究中」として、「今年度中に離島にも順次配備していきたい」と述べている。
 なお、今回導入したPBL車は1台のため、車いす利用者からの希望が多数あり、搭乗・降機の時間帯が近接する場合は、一部便で利用できない場合もあるとのこと。

 

※写真=那覇空港で本格運用を開始したPBL車(提供:琉球エアコミューター航空)