香港政府林鄭長官、逃亡犯条例改正案を撤回

4つの行動提案、市民と直接対話、解決策を

　香港特別行政区の林鄭月娥（キャリー・ラム）長官は9月4日、テレビを通じて香港市民に対して、「逃亡犯条例」の改正案を正式に撤回することを発表した。
　同長官は、「この2カ月間の出来事は、すべての香港の人々に衝撃を与え、悲しみと香港への不安と苦痛を感じさせた。誰もができるだけ早く現在の状況から抜け出すことを望んでいる」と述べた。
　同長官は解決策として4つの行動を提案した。第1に、法案を正式に撤回し、国民の疑念を完全に払拭する。第2に、政府は警察を監査するIPCCの活動を全面的に支援するとし、IPCCに2人の新しいメンバーを加えて、IPCCの勧告をフォローアップする。第3に、今月に政府と市民の直接対話を開始する。第4に、市民のリーダー、専門家、学者を招集して解決策を話し合う。
　同長官は「不満は法案をはるかに超えている」と彼女は語り、私たちの最優先事項は、暴力を終わらせ、法の支配を守り、社会の秩序と安全を回復することだ。提案した4つの行動が、苦境を打開し、対立を対話に置き換えて、社会に変化をもたらすための一歩を踏み出すことができることを非常に期待している」と結んだ。

※写真＝香港特別行政区の林鄭月娥（キャリー・ラム）長官（香港特別行政区ウェブサイトから）