記事検索はこちらで→
2019.09.06

WING

防衛省、18年度の懲戒処分・訓戒など0件に

贈与等報告書は1071件、前年度より175件増

 防衛省はこのほど、自衛隊員の職務に関して倫理保持の状況や、講じた施策について、2018年度の状況をまとめた報告書を発表した。それによると、自衛隊員による倫理法違反行為に対する懲戒処分および訓戒などの措置はなかった。前年度には、懲戒処分対象が5件16名、訓戒などは3件17名が対象だったため、大幅に状況が改善したことになる。また、2018年度に提出した贈与等報告書は、全部で1071件になった。
 この報告書は、自衛隊員倫理法に基づき国民の疑惑や不信を招く行為防止を図るため、自衛隊員へ贈与、株取引、所得などの報告を義務付けて、その状況や施策を国会に報告するもの。贈与等の報告では、自衛隊員が贈与などを受けた場合、四半期ごとに防衛大臣あるいは防衛装備庁長官へ、贈与等報告書を提出する必要がある。また、贈与などの価格が1件2万円を超えたときには、閲覧を請求できるとしている。
 贈与等報告書の年間提出件数1071件は、2017年度よりも175件多い。そのうち防衛省の審議官級以上の隊員による報告書は72件で、こちらは18件少ない件数だった。

 

自衛隊員等倫理週間で倫理意識向上図る