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2019.09.06

ウイングトラベル

成田第3ターミナル拡張供用開始、混雑緩和

バス・タクシーへ直結、20年度900万人対応

 成田国際空港会社(NAA)は9月5日、成田空港第3ターミナルの拡張部がオープンした。拡張部は1階到着ロビーとして運用するため、これまで2階出発ロビーを通過していた到着動線が1階へ移行。3タミ内の出発・到着動線を分離して、混雑解消を図る。さらに3タミでは今年度末までに、保安検査場へスマート・セキュリティを導入するとともに、預け手荷物検査を自動で行うインライン・スクリーニング・システムを導入する。これにより、3タミの年間処理能力は従来の750万人から900万人へ拡大し、LCCの需要拡大に応える。
 2015年4月に供用を開始した3タミは、LCCの需要が当初予想を大きく上回り、3年目の2017年度にはすでに処理能力を超えて764万人が利用した。翌2018年度も762万人が利用。容量を超えた運用が続き、吃緊の課題として拡張部の整備を行うかたちとなった。特に混雑が目立った2階出発ロビーは、混雑時間帯になると出発手続を行う旅客で行列が発生。それとともに、到着機から降機した大勢の旅客が同一の動線を通過する。チェックインカウンター付近では、大変な混雑が発生する状況となっていた。そのため、新たに1階到着ロビーとして拡張部を整備することで、混雑緩和を図った。

 

 21年度には面積・処理能力が2倍に

※写真=到着ロビーを通過した旅客は、ターミナル外側から2階へ。2階出発ロビー出入口付近のアクセス通路へつながる