ウイングトラベル
トラベル懇話会、国内研修旅行を実施(全文掲載)
W杯前にラグビー日本対南アフリカ戦視察
トラベル懇話会(原優二会長)は9月6日に国内研修旅行を実施し、ラグビーワールドカップを前に、熊谷ラグビー場で開催された日本対南アフリカのテストマッチを視察した。今回の国内研修旅行には約40名が参加し、試合とともに、スポーツイベント開催時の運営、施設の状況、観客の動線などを入念にチェックした。
一行は同日午後、新宿に集合し、バスで熊谷ラグビー場近くで下車し、歩いて会場入りした。熊谷ラグビー場は、東大阪市花園、釜石鵜住居(うのすまい)などと並ぶ国内では数少ないラグビー専用球場。収容人員は2万4000人で、この日は満員となった。
今回の研修は、南アフリカ観光局の協力で実現した。スタジアムには、南アフリカ観光局をはじめ、南アフリカの関係者も多く駆けつけ、日本と南アフリカの友好親善にも一役買った。
今回の日本対南アフリカ戦は試合もさることながら、同球場にとっては、9月20日から始まるワールドカップを前にスタジアム運営のシミュレーションを兼ねていた。
同球場は、JR熊谷駅から約3.5kmあり、駅からのシャトルバス、近隣の駐車場からシャトルバスを利用する「パーク&ライド」など、シャトルバスが最重要のアクセス手段となる。今回は主催者によると約1万7000人がシャトルバスを利用したが、試合開始に遅れることもなく、運営は円滑に行われた。
当日はスタジアムグルメが出店し、行列ができるほどの賑わいを見せた。但し、購入はキャッシュオンリーで、国際大会で多くの外国人が入場する場合の課題を残した。
国内スタジアムでは、楽天がチームのオーナーを務める神戸や仙台の球技場はキャッシュレスだが、他のスタジアムはキャッシュレス化が遅れている。こうした公共施設やイベント会場はもとより、国内全体のキャッシュレス化が急がれる。
熊谷ラグビー場では、9月24日にロシア−サモア戦、29日にジョージア−ウルグアイ戦、10月9日にアルゼンチン−米国戦のグループリーグ3試合が行われる。
なお、試合は午後7時15分にキックオフ。結果は40対7で南アフリカが勝利した。本来の実力を発揮して、2015年W杯の借りをきっちりと返した。
試合が終わればノーサイド。会場では日本と南アフリカの選手も観客もお互いの健闘を称え合った。懇話会一行は試合終了後、バスで都心に戻り、午後11時過ぎに新宿駅近くで解散した。
※写真=熊谷ラグビー場で開催された日本−南アフリカ戦の試合開始セレモニーとトラベル懇話会一行