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IATA7月、旅客需要は前年比3.6%拡大も減速鮮明
貿易紛争や英EU離脱などが成長の重しに
国際航空運送協会(IATA)が9月6日(ジュネーブ現地時間)に発表した7月の世界の航空旅客動向によると、旅客需要を表すRPKの成長率は、前年同月比3.6%の伸びとなった。今年6月のRPKは前年同月比ベースで5.1%の成長だったことから、7月は旅客需要の成長スピードにブレーキがかかっている様相だ。座席供給量を表すASKは3.2%拡大しており、この結果ロードファクターは0.3ポイント増加した85.7%となった。
IATAのアレクサンドル・ドゥ・ジュニアックCEOは7月の旅客需要について、「繁忙期としては緩やかなスタートとなった」とコメント。緩やかなスタートとなった背景には、関税や貿易紛争、そして英国のEU離脱問題といった不確実性が需要を減退させた」ことに触れた。
※写真=繁忙期にありながらRPKの伸び率にブレーキ。貿易紛争やBrexitなど不確実な要因が航空需要の成長の重しとなっている(提供:IATA)