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ジェットスター・ジャパン、過去最高売上更新も最終益4.1%減
燃油高騰や自然災害影響、4期連続の黒字確保
ジェットスター・ジャパンが9月10日に発表した2019年6月期決算(2018年7月~2019年6月)によると、営業収入は前年同期比6.2%拡大した605億円と、過去最高を更新。しかしながら利益面では営業利益が6.2%減少した10億6400万円、経常利益は13.4%減少した9億4500万円、当期純利益は4.1%減少した9億1400万円と減益となった。これは燃油費の上昇や自然災害による影響を受けたため。減益決算とはなったとはいえ、同社は4期連続で黒字を確保することに成功したかたちだ。
同日、都内で開いた記者会見においてジェットスター・ジャパンの鈴木明典CFO(財務本部長)は、「原油相場の上昇や機材数増加に伴う機材費の増加などがあった」と、費用が拡大したことに言及。それでも「LCCとして経費削減の取り組みを推進したことで、営業損益は前年とほぼ同水準だった」と振り返った。経常利益ベースでは、「外国為替相場変動による評価損などがあった」とことも明かした。
鈴木CFOは「当期は国内線のネットワークの拡充に力を注いだ」とコメント。その言葉通りジェットスター・ジャパンは期間中、成田ー長崎、高知、そして下地島線、そして関西ー熊本、高知線を新たに開設した。その施策は2020年6月期(2019年7月~2020年6月)にも食い込むかたちで進められており、例えば、関西ー下地島線を7月3日に就航したほか、同社にとって初の東北路線となった成田ー庄内にも8月1日に就航。これにより同社の国内線ネットワークは国内16都市24路線へと拡大し、本邦LCC最多の路線網を有している。
「全体のネットワークに占める国内線比率は増加している」としており、この結果、機材数は増加しながらも有効座席キロは前年割れの2.5%減少した64億7700万キロとなり、有償旅客キロも1.5%減少した57億キロとなった。ただ、一方国内線ネットワークの拡充に力を入れた結果、全体の便数が増加したこともあって、有償旅客数は3%増えた552万人となった。ちなみに平均搭乗率は87%と、前年並みの搭乗率だった。
第4ベースは今期中の構築を計画
新たなペイメントシステムの導入も検討
下地島線、当初想定以上の高搭乗率
庄内線、「他路線に近い搭乗率」
9月以降も好調、順調な滑り出しに
※写真=記者会見に臨む片岡社長(左)と鈴木CFO。4期連続の黒字決算となった