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凸版印刷、手荷物用ICタグインレットを開発
来年1月販売開始、20年度に3億円の売上目標
凸版印刷は9月11日、ロストバケージの削減や業務効率化を目的として、航空手荷物用ICタグインレットを開発したことを発表した。同社によれば、開発した製品には長距離で安定した読み取りを実現するアンテナにICチップを実装しているとのこと。既に8月から海外の航空手荷物ラベル製造メーカーへサンプル出荷を開始しており、来年1月の販売を開始目指す。その上で2020年度に関連サービスも含め約3億円の売上を目指す方針だ。
凸版印刷によれば、開発した製品はアンテナにICチップを実装したインレットの構造を航空手荷物向けに最適化したもの。電波の受信感度を高くしたことにより長距離通信、さらには各国で異なる帯域で通信することを可能にしたアンテナに、消費電力の低ICチップを搭載した。ちなみにインレットとは、ポリエチレンテレフタラート(PET)フィルムなどの上に、アルミ箔や導電性インキでアンテナを形成し、そのアンテナにICタグ用ICを搭載したもの。
※写真=開発した航空手荷物用ICタグインレット(提供:凸版印刷)