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ボーイングCEO、MAX飛行再開「第4四半期早期」の姿勢崩さず
各国で飛行再開時期が段階的になる可能性も言及
ボーイングのデニス・ミューレンバーグ最高経営責任者(CEO)は9月11日(現地時間)、現在飛行禁止措置が講じられている737MAXについて、あらためて「今年第4四半期(10-12月)の早い段階で飛行を再開することを目標にしている」と、従来の姿勢を繰り返した。ただ、飛行再開時期を「第4四半期早期」と期待するボーイングだが、そうなれば9月末にも飛行再開の決断が、当局によって下されなければならない。刻々とそのタイミングの時期は迫ってきている。現在、世界の航空当局で結成されたジョイント・チームで議論が繰り広げられているが、ミューレンバーグCEOは「世界中の航空当局が737MAXを段階的に飛行再開する可能性はあると思う」と話しており、場合によっては各国で737MAXの飛行再開時期が、異なるものになる可能性があることに含みを持たせた。
737MAXは飛行再開に向けてMCASソフトウェアのアップデート改修作業を進めてきたほか、新たなパイロットトレーニングプログラムについても開発を進めてきている。その開発作業と並行して、米連邦航空局(FAA)が主催するかたちで、欧州航空安全庁やカナダ当局、ブラジル当局、中国当局、そして日本の航空局なども含めた各国航空当局のジョイント・チームを結成。ボーイングが開発したソフトウェア改修およびトレーニングプログラムの評価を進めているところ。
ミューレンバーグCEOは「世界中の航空当局がプロセスに関与しており、様々な疑問や懸念を抱いていると言ってもいいだろう。そして、我々はそれら全てを共同で対応しており、そのプロセスは重要なもの」との見解を示し、各国の航空当局で結成されたジョイント・チームにおけるレビューの重要性を強調した。
月産57機復活の時期明言せず
「タイムラインを前もって指定するつもりない」
MAXクラスの機体需要は旺盛
※写真=ボーイングは依然として737MAXの飛行再開時期を今年第4四半期早期という見方を崩していない。ただ、各国間で対応が割れる可能性もあるようだ