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2019.09.13

ウイングトラベル

ニューカレドニア観光局、新たな観光素材提案

スポーツなど新市場開拓、環境配慮の取り組みも強化

 ニューカレドニア観光局のジャン=マルク・モスラン局長とエア・カレドニア・インターナショナル(エアカラン、ACI)のウィリアム・ルグランチーフ・コマーシャル・オフィサー(CCO)は9月12日都内で行われた「天国に一番近い島ニューカレドニアセールスミッション」に合わせて記者会見を行った。
 会見でニューカレドニア観光局のモスラン局長は「日本市場を非常に重要視している」とした上で、これまでのビーチを強調してきたプロモーションからの転換を図ったことで「今までにないタイプのツアーが造成できているなど、ニューカレドニア観光に関する新たな動きが見られ始めている」と強調。そうした中でスポーツツーリズムやファミリー向けのアクティビティなど新たな観光素材の提案を促進していき、日本人訪問客数の上積みを目指していく考えを明らかにした。

 

 モスラン局長「周辺との競合激しくなる中で善戦」
 天国に一番近い島プロモ好調、現地受入体制強化

 そうした市場環境の中で観光局では今年3月から日本人に馴染み深いキーワードである「天国に一番近い島」に再度着目したブランドプロモーションの展開を開始した。今回の取り組みではニューカレドニアにあるさまざまな天国をアピールする活動を展開している。
 新ブランド展開についてモスラン局長は「ブランドというものは長い期間をかけて定着するものであり、すぐに目に見えた結果が出るものではないが」と前置きした上で「天国に一番近い島という、ニューカレドニアをイメージさせるフレーズがあるからこそ、競争が激しい中で一定の渡航者数を誘致することができている」と指摘した。

 

 旅行業界の店舗スタッフ向けの研修を強化へ
 近日中にeラーニングプログラム導入

 また、旅行業界向けには、日本人によるニューカレドニア旅行の85%がパッケージツアーによるものであることを踏まえ、旅行会社のカウンター担当や団体旅行担当者向けのセミナー開催を強化する。さらに地方都市でのセールスコールも推進していく。
 このほか、近くeラーニングプログラムも導入し、ニューカレドニアの観光素材に関する知識レベルの向上に対する活動に力を入れていく方針だ。

 

 エアカラン、日本路線にA330neo型機投入
 JALとの共同運航を12月開始、地方旅客獲得へ

 エアカランのルグランCCOからは新機材の「A330neo型」機を8月に成田−ヌメア線に、9月に関西−ヌメア線に導入したことを紹介した。新機材は同社初となるプレミアムエコノミークラスを導入したほか、ビジネス、エコノミークラスについてもニューカレドニアの自然や海岸をイメージした内装や座席とし、より快適な機内空間を実現した点を紹介した。
 新機材の導入に加えて、12月3日からJALとのコードシェア運航を開始する。成田発着のSB800/801便、関西発着のSB880/881便にJALの便名を付けて運航を行う。また、年末年始に運航する成田発着の臨時便SB802/803便にもJALのコードを付与して運航を行う。さらにJALが運航する羽田発の−伊丹、新千歳、福岡線と成田発の新千歳、福岡線にエアカランのコードを付与する。また羽田−関西、成田ー伊丹、中部線については往復便にエアカランのコードを付与する。
 

 

※写真=記者会見に出席した関係者。前列右からニューカレドニア観光局のジャン=マルク・モスラン局長、エアカランのウィリアム・ルグランCCO、ニューカレドニア観光局の小早川薫日本支局長。後列左からニューカレドニア観光局のジュリー・ラロンド副局長、エアカランのアルノー・ジェルヴェ コマーシャル・ヴァイス・プレジデント、エアカラン日本支社の小川理志営業部長