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2019.09.17

ウイングトラベル

海外旅行、GW反動と日韓関係でDI値大幅低下

JATA、9月期旅行市場動向調査を発表

 日本旅行業協会(JATA)は「2019年度9月期(7〜9月)旅行市場動向調査」を発表した。それによると海外旅行のDI値は3カ月前(4〜6月期)から13ポイント低いマイナス15となった。ゴールデンウィーク(GW)10連休の反動に加え、日韓関係の悪化で韓国への渡航を控える流れにより、大幅にDI値が低下する格好となった。国内旅行のDI値は3カ月前から8ポイント低いマイナス4となった。GWの影響で低下したものの、3カ月前の見込みを上回った。訪日旅行のDI値は3カ月前から3ポイント低いプラス2となった。現況は低下傾向にあるが3カ月前の見込みよりは高い水準となり、プラス圏となった。
 3カ月後(10〜12月)の見込みは海外旅行が4ポイント上昇しマイナス11とした。現況よりは上昇するものの、国際情勢の不安や消費増税による消費低下の懸念から引き続き低調に推移すると見込んだ。国内旅行は3ポイント上昇しマイナス1とした。GWの影響も落ち着き、徐々に回復していくと見込んでいる。訪日旅行は現状の水準を維持しプラス2と予測した。韓国からの訪日旅行者数が減少基調にあるものの、全体としては現状を維持すると見込んでいる。
 海外旅行の現況については、客数DIはプラス14からマイナス11へと大幅に低下。また、種別ごとでは第1種がプラス6からマイナス15と大幅に悪化。一方で第2種、第3種については上昇した。方面別ではアジアはプラス圏を維持したが18ポイントのマイナスとなった。特に韓国は32ポイント減と大幅な低下となった。一方で、ハワイ、ヨーロッパ、オセアニア、ミクロネシア、中国は3カ月前より上昇した。