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スカイマーク、成田-サイパン線の定期便化決定
初の国際定期便進出、成田-中部も新規就航
スカイマークが9月19日、年内を目途に初の国際定期便に就航する方針を固めた。初の国際定期便は成田-サイパン線。同社はデイリーでの運航を計画していることを明らかにした。今月運航分を含めれば、チャーター便として計19往復38便の成田-サイパン線の運航実績を積み重ねてきたスカイマークだが、満を持して同線を定期便化することを決めた。また、あわせて成田-中部線を開設することも発表。成田-サイパン、成田-中部線の運航を開始すれば、A380違約金問題などで同社の経営が悪化したことなどに伴い2014年10月25日に撤退して以降、およそ5年ぶりの成田線復活となる。
スカイマークによれば、成田-サイパン線の定期便化を決定した理由について、「チャーター便が大変好評だった」と振り返る。「なかには満席に近い便もあった」としており、確かな需要を確認することができたことが最大の要因だと説明した。
その確かな需要はもちろん、「サイパンに近いグアムに比べて成田-サイパン線には現在直行便はない」ことのほか、「歴史的にみても、日本とサイパンの交流が深い」ことなども定期便化を決めた背景にはあるとしている。
一方、成田-中部線も新規就航線。「東京」という括りでいえば、かつて2011年2月に羽田-中部線を深夜時間帯に運航して、新幹線の運行が終了後の需要の取り込みを狙ったが客足が伸びずに同年6月には撤退した。今回は「成田」ということで、中部圏から成田に客を呼び込み、その客をサイパン線に誘客するなどの戦略を読み取ることができる。
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