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2019.09.24

WING

三菱重工、H-IIB8号機は明日打ち上げ

9月11日の火災原因も明らかに、静電気が発火源

 三菱重工は9月23日、H-IIB8号機の打ち上げを、明日9月25日1時5分5秒(日本標準時)に設定したことを発表した。8号機は宇宙ステーション補給機「こうのとり8号」(HTV8)を搭載して、当初は9月11日に打ち上げ予定だったが、同日、移動発射台開口部付近で火災が発生。原因調査と機体・設備への影響を確認していた。その後、9月20日には打ち上げ日を9月24日1時30分頃に設定していた。
 今回の打ち上げ延期は、去る9月21日に国際宇宙ステーション(ISS)およびソユーズ宇宙船の軌道解析を行ったところ、「こうのとり」分離後のロケット第二段がソユーズに接近する可能性が明らかになったため。
 なお、9月11日に発生した火災は、その後の調査の結果、推進薬充填作業中にエンジン排出口から滴下している酸素が、開口部の耐熱材に吹きかかり続けたことで静電気が発生。その静電気が発火源となって延焼した可能性があることが分かった。三菱重工は是正対策を講じており、機体・設備の健全性も確認したという。