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NEC、JAL空港業務効率化でIoT有効性を検証
コンテナ運搬車位置把握や整備士動線ユースケースに
日本電気(NEC)は9月26日、日本航空(JAL)の空港業務効率化に向けて、羽田空港の屋内外においてIoTの有効性を検証する実証実験を実施したことを明らかにした。空港特有の条件に対応しながら、屋外では空港内を移動する荷物コンテナ運搬車の位置把握することを検証し、さらに屋内では格納庫における整備士の動線把握をユースケースとした。なお、この実証実験は今年7月~8月に行った。
航空業界全体が人手不足が深刻化しており、今後の少子高齢化および人口減少の社会構造の深化と旺盛な訪日需要の拡大などで、一層問題が顕在化してくることは想像に難くない。そうしなたなかグランドハンドリングの現場においても人手不足問題は深刻化しており、各社が生産性向上などの対策を練っている。
JALグループでも新技術による品質と生産性の向上に取り組んでおり、その一つとして、空港の屋内外におけるIoTの活用を検討中だ。ただ、設備へのデバイス設置に制約がある屋外の業務エリアが広大であるなど、空港特有の環境を把握した上で最適なIoTを導入する必要があった。
※写真=格納庫における整備作業において整備士の動線把握をユースケースに(提供:NEC)
※写真=荷物コンテナ運搬車の位置把握でもIoTの有効性を検証(提供:NEC)
※画像=NECの実証実験イメージ(提供:NEC)