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2019.09.30

WING

レオナルド、1000機目のAW139を納入

伊財務警察に引き渡し、伊航空工業生産記録のひとつに

 レオナルドは9月20日、1000機目となるAW139型機を同日イタリア財務警察(Gardia di Finanza)に納入したことを明らかにした。AW139は2004年に納入を開始し、15年間で国際的にも、同社にとっても最も重要なヘリコプターとなり、イタリアの航空工業を概観しても生産記録のひとつと言えるだろうとしている。
 この日、レオナルドのベルジャーテ工場で記念式典が開催され、公的機関、顧客、協力企業、サプライヤー、レオナルド社経営幹部、従業員が多数参加し、イタリアの様々な公的機関で運用されているAW139も一堂に会した。
 AW139は2001年に初飛行し、2004年より納入を開始し、レオナルドによれば、今日までに受注累計は1100機を超え、全世界70ヵ国、280以上の顧客が運航している。累計飛行時間は250万時間に達する。同機は非常に汎用性が高く、様々な運用要求を満足している。同社によると顧客は捜索・救難、救急患者空輸、法執行、消防、防災といった公共多用途が30%以上、オフショア空輸が約30%、軍用任務が約20%、残りがVIPや機関、企業輸送向け(人員輸送)となっているという。また、地域別顧客分布では欧州が約30%、アジア・豪州がほぼ同じ30%程度、米大陸が約15%、これに中東が続くという。

 

※写真=AW139の1000号機納入式典での記念写真。財務警察幹部(制服)とレオナルドのプロフモCEO(提供:レオナルド)