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2019.09.30

WING

北極海海氷面積、衛星観測史上2番目の小ささに

海氷体積は2012年下回る値、海氷の薄氷化顕著に

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)と極地研究所は9月27日、水循環変動観測衛星「しずく」のデータによって、北極海の海氷面積が、去る9月17日に今年の年間最小値を記録したことを発表した。JAXAらによれば、その海氷面積は396万平方キロメートル。衛星観測史上では、2012年に次いで2番目の小ささとなったという。面積は過去2番目の小ささだったが、算出した海氷体積は2012年を下回数値を記録したとのことで、これは海氷が2012年よりも薄くなったことが意味しているという。
 両者によれば、北極海の海氷面積は毎年9月に最小となり、その後、徐々に増加していく。今年は去る9月17日に最小となり、その後増加に転じた。

 

※画像=衛星観測史上2番目の小ささとなった北極海の海氷。薄氷化していることも明らかに(提供:JAXA)