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東大、木曽観測所に新観測装置「トモエゴゼン」完成
天文用広視野動画とAIで宇宙動画ビッグデータ取得
東京大学大学院理学系研究科は9月30日、附属の天文学教育研究センター木曽観測所(長野県木曽郡)が中心となり開発を進めてきた105cmシュミット望遠鏡用の新観測装置「トモエゴゼン」が完成したことを発表した。10月から本格稼働を開始する。
東京大学大学院理学系研究科によると、「トモエゴゼン」は短時間に変わりゆく宇宙の姿を探求することを目的とした世界初の天文用広視野動画カメラと人工知能(AI)ソフトウエア群からなる観測統合システム。計1億9000万画素の高感度CMOSイメージセンサを搭載した「トモエゴゼンカメラ」2満月100個分におよぶ20平方度の空を一度に動画で監視することが可能だ。さらに、一晩の観測で30テラバイト(映画約1万本分)におよぶ宇宙動画ビッグデータを取得することができることが特長だ。
※写真=105cmシュミット望遠鏡(提供:東京大学)
※写真=「トモエゴゼン」カメラに84枚が搭載されている高感度CMOSイメージセンサ(提供:東京大学)