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2019.10.02

ウイングトラベル

観光庁、民間対象に初のピッチコンテスト開催

G20観光大臣会合控え、観光と技術をテーマに

 観光庁は10月1日、東京都千代田区の神田明神文化交流館で観光と技術をテーマとしたピッチコンテスト「G20 Tourism Innovation Pitch」を初めて開催した。今月北海道倶知安町で開催されるG20観光大臣会合で「持続可能な観光を推進する技術革新」をテーマに官民セッションを実施するのにあたり、各国や国際機関の代表団に紹介する民間企業の取り組みを決めるというもの。今回のコンテストには書類審査を通過した19社・団体が登壇し、自社のサービスや技術を紹介。この中から、日本とインドの3社・団体が観光大臣会合で発表する機会を獲得した。
 今回のコンテストは観光大臣会合の議題を踏まえ、民間企業・団体が提供するサービスや技術の中から革新的で社会的影響の大きいものを発掘することを狙い、実施することにしたもの。今回は世界22カ国から108件の応募があり、その中から日本、インド、タイの3カ国から19社・団体が最終選考に残った。
 コンテストの開催に先駆けて観光庁の田端浩長官があいさつした。田端長官は「今回の観光大臣会合では『持続可能な観光』というのが大きなテーマとなっており、この中で技術革新についても議論を行うことになっている。そうした中で、各国・国際機関との議論の活性化を図ることを目的に今回のピッチコンテストを開催することにした。われわれもコンテストを通じて、さまざまな取り組みについて耳を傾けていき、観光行政に役立てていきたい」と述べた。

 

 日・印3企業・団体が観光大臣会合本番に参加
 社会貢献ツアーやアプリ、IT活用の地方誘客の取り組みなど

 19社・団体からのプレゼン終了後審査を行い、インド企業の「グローバル・ヒマラヤン・エクスペディション(GHE)」、日本企業の「Wamazing」、日本の一般社団法人「WheeLog」の3企業・団体が入賞し、観光大臣会合でプレゼンテーションを行う機会を獲得した。

 

 

※写真=ピッチコンテストに入賞した3社の代表者、左からWheeLogの織田友理子代表理事、Wamazingの加藤史子代表取締役社長、グローバル・ヒマラヤン・エクスペディションのジャイディープ・バンサCOO

 

※写真=コンテスト冒頭であいさつする観光庁の田端浩長官

 

※写真=ピッチコンテストのプレゼンテーションの模様