WING
日本-ヨルダン間で61式戦車と装甲車の引き渡し完了
61式戦車が両国の友好のシンボルとなること望む
防衛省・防衛装備庁は10月1日、日本とヨルダン間の装備品に関する協力に係る式典を防衛省内で開催した。この式典は既報の通り、退役した陸上自衛隊の61式戦車をヨルダン・ハシェミット王国王立戦車博物館に無償貸付により引き渡したこととヨルダンから装甲車の寄付受けが完了したことに基づくもの。式典には河野太郎防衛大臣と駐日ヨルダン・ハシェミット王国特命全権大使のリーナ・アンナーブ閣下のほか、陸上総隊司令官の高田克樹陸将(高はハシゴ)等、日本とヨルダンの関係者が参加。関係者が見守る中、河野防衛大臣とアンナーブ大使が装備品引き渡しの覚書に署名した。
今回の61式戦車無償貸付とヨルダンからの装甲車寄付は、2018年4月の河野防衛大臣(当時:外務大臣)がヨルダン訪問時に、アブドッラー2世・イブン・アル・フセイン・ヨルダン国王からヨルダン王立戦車博物館での展示のために、日本の古い戦車を供与してほしい旨の要請があったことを受けてのものだけに、河野防衛大臣も10月1日の定例記者会見で、「間がいいというとちょっと変かもしれないが、日本とヨルダンは中東情勢等で非常に緊密に連携しており、そうした流れに寄与できるのは非常によいことなのではないか」と感想を述べている。
※写真=防衛省・防衛装備庁は日本とヨルダン間の装備品に関する協力に係る式典を防衛省内で開催した
※写真=河野防衛大臣とアンナーブ大使が引き渡しの覚書に署名する
※写真=関係者による記念撮影
※写真=式典会場に掲示していたパネル。右下にはヨルダンに到着した61式戦車の写真がある