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河野防相、防空体制強化へ「陸型イージス導入必要」
総合ミサイル防空能力高める、潜水艦能力など分析
河野太郎防衛大臣は10月4日の閣議後会見で、北朝鮮が2日に発射した新型SLBMをはじめ、これまで打ち上げを行ってきた各種新型弾道ミサイルに対する日本の防空体制について、政府として「イージス・アショアのような常時警戒監視、迎撃ができるシステムの導入が重要」と見解を述べた。日本政府では、北朝鮮が日本を射程にする弾道ミサイルを相当の数保有しているとして、警戒感を示している。さらに、様々な新しい技術開発が進められているため、万全な態勢が取れるよう「総合ミサイル防空能力を高めていきたい」と話した。
この度、北朝鮮が発射したSLBMの射程は、約2500キロに達する可能性があると、日本政府が分析結果を発表した。しかし、この新型のSLBMが実際に潜水艦から発射されたものかについては、現在のところ分析中だとしている。北朝鮮の潜水艦運用能力については、不明な点が多い。ミサイル発射能力、遠方への進出可能な能力など、明らかになっていない。一部では、新型の潜水艦建造計画も聞かれる。河野大臣は、北朝鮮の潜水艦運用能力について「コレ級潜水艦を1隻保有しているということは承知している」と述べるに留め、能力の詳細には触れなかった。