アドリア航空が経営破たん、スターアライアンス脱退

　スロベニアのリュブリャナに本社を置くアドリア航空が、去る9月30日付ですべての運航を停止した。これを受けて10月2日付でスターアライアンスを脱退することになった。
　アドリア航空は1961年に設立され、およそ60年に亘り運航してきた老舗の航空会社。旧ユーゴスラビアからスロベニアが独立することに際しては、格納庫が爆撃を受けて機材が損傷するなど、多難な時期も過ごした。そうした苦難を乗り越えつつ、2004年にはスターアライアンスに加盟。その後も公的資金を投入されるなど紆余曲折を経てここまできていたが、今年9月30日についに破産手続きが行われ、全便の運航停止措置が講じられていた。