ウイングトラベル
英国旅行業協会、日本を注目市場に位置づけ
タンザーCEO、英国EU離脱「影響は限定的」
英国旅行業協会(ABTA)の年次総会「The Travel Convention(トラベルコンベンション)」が開幕し、7日に東京都港区のグランドプリンスホテル新高輪でオープニングセレモニーが行われた。セレモニーの前にはABTAのマーク・タンザー最高経営責任者(CEO)が記者会見を行い「英国の旅行業界は日本に対して関心が高まりつつあり、総会に出席した旅行会社の経営陣が日本の観光資源に実際に触れることで、英国からの日本への旅行者がこれまで以上に増加することになるだろう」と述べ、今回の会合を通じて、英国の旅行マーケットで訪日旅行への関心が今後注目されることになるという見通しを示した。また、老舗旅行会社のトーマス・クックの経営破綻や英国のEU離脱に関しても触れ「EUの離脱は短期的に問題が発生する可能性はあるだろうが、旅行需要への影響は少ないと見ている」との考えを語った。
ABTAのトラベルコンベンションは毎年10月上旬に行われており、今回アジアで初開催として東京で実施されることとなった。総会には英国の旅行会社の経営陣や旅行雑誌の編集長など約500人が出席。10月9日までの3日間の日程で行われることになっている。
トーマス・クック破綻「英国旅行業界への波及なし」
英国の旅行業を取り巻く足元の状況を見ると、今月、近代ツーリズムの祖といわれる老舗旅行会社のトーマス・クックが経営破たんを発表。英国のみならず世界に衝撃を与えた。トーマス・クックの件についてタンザーCEOは「われわれも大きな衝撃をもって受け入れたところだ。ただ、今回の経営破たんは企業固有の事情によるものが大きく、英国の旅行需要が落ち込んでいるというものではない。悲しいことではあるが、他の旅行業者に波及することはないと見ている」と述べた。
※写真=記者会見を行う英国旅行業協会(ABTA)のマーク・タンザーCEO
ABTA年次総会、東京で初めて開催
英国の旅行業界関係者500人が来日
オープニングで安倍首相から歓迎メッセージも
※写真=ABTA年次総会の模様
※写真=オープニングイベントでは安倍晋三首相からビデオメッセージが寄せられた