ウイングトラベル
北方四島の観光パイロットツアー、突如延期に
ロシア側が外務省に8日延期を通告、出発前日
北方四島への初のビザなし観光パイロットツアーが10月11日〜16日に予定されていたが、延期されることが明らかになった。外務省は、ロシア側から同ツアーを延期したい旨の通告を10月8日に受けたとし、種々外交ルートで調整したものの、出発が間近に迫っている状況の中で、関係省庁等とも協議した結果、同ツアーの実施を延期することを決めたと発表した。今後のツアーの実施については、関係者と協議の上、改めて調整する予定としている。
北方四島への観光パイロットツアーの実施について、外務省、観光庁から正式発表されたのは10月7日のこと。その翌日の8日にロシア側から突如延期の通告を受けた形となり、突然の延期通告に関係者は戸惑いを隠さなかった。とくに今回のパイロットツアーでは、10月9日〜10日にかけて北方領土隣接地域の根室市、別海町、中標津町、標津町、羅臼町の1市4町を訪問した後に、10月11日に船舶で根室港を出港して11〜13日に国後島、14〜15日に択捉島を観光し、10月16日に根室港に戻る行程を予定していただけに、実際にはツアー出発前日に突如延期が決まった格好だ。
※写真=知床半島から見る国後島