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2019.10.10

WING

OKI、空飛ぶ水中測深装置で河床状況調査

20年度第3四半期の販売を計画

 OKIは10月9日、FPV Robotics(FPV)と共同で、空飛ぶ水中測深装置「ドローン搭載型MNB(multi narrow beam)測深機」を使って、河床状況調査の作業効率化および安全性向上に関する実証実験をスタートしたことを発表した。この実験は東日本旅客鉄道(JR東日本)が設立したJR東日本モビリティ変革コンソーシアムにおいて開始したもの。なお、OKIはドローン搭載型MNB測深機を「CARPHIN air(カーフィン エア)」として、2020年度第3四半期の販売開始を目指す。
 同コンソーシアムでは、河床状況調査を対象とした測深技術についての検証を行っている。従来、河川橋梁の維持管理のために行う橋脚付近の河床状況調査では、主に橋梁の上から錘の付いたロープを水底まで下ろして河床の状況を測定しているが、この方法では測定箇所が限定される流速が早い場合は測定精度が低下するなどの課題があった。
 そこでOKI、JR東日本、FPVの3社は、コンソーシアムのロボット活用WGマルチビーム測深SWGにおいて、MNB測深機とドローンを一体化した「ドローン搭載型MNB測深機」による河床状況調査の実証実験を推進している。

 

※画像=(提供:OKI)