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2019.10.11

WING

ASEANの中心性・一体性確保重視、地域協力の要

日ASEAN防衛次官級会合、加盟国間協力が不可欠

 第11回日ASEAN防衛当局次官級会合は10月9日、防衛省主催により都内ホテルで開かれ、ASEAN所属10ヵ国の次官級ほかASEAN事務局が一堂に会し、地域の安全保障や、防衛協力について意見交換を行った。同会合では、ASEANが地域協力の要であり、中心性・一体性を確保することが重要だということで一致。ASEAN域外国から東南アジアへの関与が活発化する中、地域の自由で開かれた秩序を維持するためにも、ASEAN加盟各国の協力が必要不可欠であることを改めて確認したかたちだ。
 また会合では、日本の示す「自由で開かれたインド太平洋」構想と、ASEANが今年6月に発表した「ASEANインド太平洋アウトルック」について、基本的な考えを共有していることで一致した。地域秩序の構想の原則として、開放性・透明性・包摂性・ルールの尊重などにおいて、共通していることを確認した。さらに、日本のASEAN防衛協力の指針となっている「ビエンチャン・ビジョン」については、日ASEAN、あるいはASEAN自身による域内の防衛協力といった取組みの進展を歓迎。それとともに、防衛協力に関する取組みは、ASEANの中心性・一体性を確保するためにも重要な役割を果たしているとして、各国の認識が一致した。

 

ラオス・オンシー国防副大臣が特別講演
日ASEAN間進展を歓迎、安全保障協力強化を重視

 

河野防相「引き続き力強く支援」

 

※写真1=第11回日ASEAN防衛当局次官級会合で議長を務めた西田安範防衛審議官

※写真2=特別講演を行ったラオスのオンシー・セーンスック国防副大臣

※写真3=ラオスのオンシー国防副大臣とASEAN加盟各国の次官級が河野太郎防衛大臣を表敬した

※写真4=河野大臣は引き続きASEANを力強く支援する考えを示した